妻が宝塚ファンで……。

ミュージカル観劇や日々の時事問題などについて綴ります。

月組に誰か組替えしてくるとしたら?候補者を考えてみた。⑤

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


前回の「月組 風間柚乃さんが地味に思う
のは私だけ?④」の続きになります。


月組に誰か組替えしてくる場合の候補者
について、今回は、考えてみたいと思い
ます。


まず、鳳月杏さんが月組のトップになら
ないで、2番手で退団すること、風間柚乃
さんが次の月組トップ候補者ではないこ
とを前提にします。


今まで、他の方のブログで異動の対象と
して、書かれていて、私が見たのは、以
下の方々です。
(水美舞斗さんは、まだ、花組ですが、
専科異動が決まっているので、専科とし
ました)


①花組 永久輝せあさん
②雪組 朝美絢さん
③雪組 和希そらさん
④星組 天華えまさん
⑤宙組 桜木みなとさん
⑥宙組 瑠風輝さん
⑦専科 水美舞斗さん


まず、①の花組の永久輝せあさんは、2番
手の水美舞斗さんの専科異動で花組2番手
昇格が確実ですから、もう、異動はない
でしょう。次期花組トップ候補です。


②の雪組の朝美絢さん月組落下傘説が、
今回の話の発端ですが、前に見た通り、
2番手退団ならいざしらず、雪組に残った
方が早くトップになれる可能性が高いの
で、月組落下傘は、ほぼ、ないと考えら
れます。


③の和希そらさんはどうでしょうか?
和希そらさんが宙組から雪組に組替えし
たのは、2021年12月10日付。
一方、暁千星さんが月組から星組に組替
えしたのは、2022年5月27日付。
半年ほどのギャップがありますので、和
希そらさんが直接、宙組から月組へ異動
ということは、なかったのだろうと思い
ます。
和希そらさんとしては、雪組でトップに
なるよりは、月組に異動した方が早くは
なるとは思われますが……。
ただ、和希そらさんが月組に異動すると、
今度は、雪組が月組に似た状況になりま
す。


④の星組の天華えまさんは、月組次期ト
ップ候補と考えるには、ちょっと、弱い
ですか。
パレードの階段降りで極美慎さんに抜か
されていますし……。
ただ、月組体制の補強と考えれば、十分
に可能性はあると思います。


⑤の宙組の桜木みなとさん。芹香斗亜さ
んの任期にもよりますが、このまま、宙
組に残った方が良さそうです。
したがって、桜木みなとさんの異動は、
多分ないでしょう。


⑥の宙組の瑠風輝さん。芹香斗亜さん、
桜木みなとさんの次となると、トップに
なれるのは、大分、遅れることになりそ
うです。下には、鷹翔千空さん、風色日
向さんが控えています。
瑠風輝さんをトップにと劇団が考えるの
であれば、瑠風輝さんが組替えの第一候
補でしょう。


最後の⑦の専科の皆美舞斗さん。どうし
てもトップにというのであればともかく、
専科から月組公演に出演の方が良さそう
です。


以上、候補者とされている方々を見てき
ましたが、第一候補は、宙組の瑠風輝さ
ん、というのが私の今のところの見解で
す。
瑠風輝さんなら、大分、月組体制も補強
できそうです。
芝居の月組の伝統も守れそうですし……。


⑥に続くのか?

愛、愛、愛、愛!!!の星組全国ツアー公演ライブ配信を視聴しました。

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


昨日は、星組全国ツアー公演『バレンシ
アの熱い花』『パッション・ダムール・
アゲイン!』のライブ配信を視聴しまし
た。


やっぱり、ライブ配信ありましたね。そ
して、ブルーレイも発売されるそうです。


ライブ配信が我が家の晩飯時にかかると
いうのが、ちょっと、という感じですが、
まあ、これは仕方ないですね。


ところで、ライブ配信を観ていて、前回
の記事の誤りを三つも見つけてしまいま
した。


一つ目は、プロローグで、ギターの調べ
で始まるのは、お芝居の方ではなく、シ
ョーの方でした。
二つ目は、ショーの「ノスタルジア」の
場面で、舞空瞳さんが歌うのは、『トゥ
ーランドット』ではなく、同じプッチー
ニの『ジャンニ・スキッキ』でした。で、
凪七瑠海さんが登場したところで、曲が
『トゥーランドット』に変わります。
後半だけを覚えていて、全部同じ曲だと
思ったんですね。
三つめは、同じ場面で、瀬央ゆりあさん
が取り出したのは、銃ではなくて白い手
袋でした。白い手袋を投げつけて、決闘
を申し込むという所ですね。すぐに暗転
するので、勘違いしたということです。
以上が前回の記事の訂正です。


で、前回の感想の補足みたいな感じにな
りますが、まず、お芝居の方。
改めて観ると、盗賊のドン・ファン・カ
ルデロ役の天飛華音さんがお話のかなり
前の方(第3場)から登場して、結構、
活躍しているんですね。盗賊ではありま
すが、レオン将軍のために活躍して、フ
ェルナンドの復讐の手助けをするという、
とってもおいしい役でした。
天飛華音さんは、ショーの方でも活躍し
ていました。


天華えまさん主演の公演と3分割して、こ
れだけの公演のできる今の星組の層の厚
さを感じました。
うーん。月組に一人欲しい。


天飛華音さんは、もう、若手とは言えな
いですが、若手の活躍が観れるのも、別
箱公演ならではです。


お芝居の舞台はスペインのバルセロナで
すが、ショーの方も、全体としてスパニ
ッシュ。
宝塚というとどちらかというと、シャン
ソンのイメージがありますが、私は、ス
パニッシュのショーの方が好きですね。
男役さんが格好いいですし、娘役さんも
フラメンコの衣装を着たりして華やかで
す。


今回のショーも全体としては、ラテン風
の華やかなショーになっていました。
衣装は、加藤真美さんですね。


瀬央ゆりあさんが中心になって踊る場面
で、瀬央さんの隣で踊っている美稀千種
さんの姿が見えて、おや、組長さん、ガ
ンガンに踊っている、と思ってしまいま
した。


『Le Rouge et le Noir~赤と黒~』よりも
こちらの方がいいとブログで書かれてい
る方もみえて、まあ、人それぞれなのか
な、と思います。


『Le Rouge et le Noir~赤と黒~』は、
今日が千秋楽、全国ツアー公演は、明日
が千秋楽です。
どちらも、無事に完走出来そうですね。


さて、星組は、次は問題の(?)『1789
-バスティーユの恋人たち-』です。
私のチケットは、確保済みですが、果た
してどうなるのでしょうか?





前回の記事です↓




潤花さんのヒロイン感が薄い?宙組公演『カジノ・ロワイヤル』(やや辛口感想③)

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


さすがに真風涼帆さんの退団公演だけあ
って、真風さんの魅力全開の『カジノ・
ロワイヤル』なのですが、同じく、今回
の公演で退団する宙組トップ娘役の潤花
さんのヒロイン感が薄いと感じたのは、
私だけでしょうか?


この宙組公演『カジノ・ロワイヤル』の
年代設定は、公演プログラムによると、
1968年になっています。
一方、原作の『カジノ・ロワイヤル』が
発表されたのは、1953年です。
間に、15年間もの開きがあります。


その理由は、フランスで5月革命が起き
たのが、1968年5月だから。
つまり、このフランスの5月革命のエピソ
ードを入れるために、年代設定を1968年
にしたという訳です。


この5月革命に絡む登場人物がトップ娘
役の潤花さんと宙組3番手の桜木みなと
さんです。
桜木みなとさんは、パリ学生連盟のリー
ダーのミシェルで、その恋人が潤花さん
のデルフィーヌ。二人はデモに参加し、
警官に追われているところを、デルフィ
ーヌをボンドが助けます。


「冷戦」でさえ、解説が必要なのに(ち
なみに、「冷戦」は、他の方のブログに
書かれているような民主主義対共産主義
ではありません)、「五月革命」は、さ
すがに私でもピンときません。
小池修一郎氏の趣味で入れたエピソード
としか思われず、話をよりつまらなくし
ています。


そこへ、取ってつけたようなデルフィー
ヌがロマノフ家の後継者というポジショ
ン。カジノでボンドに大敗を喫した(ら
しい)ル・シッフルが今度は、ロマノフ
家の財産を狙います。


どうも、小池氏は、このロマノフ家の話
をメインにしたかったようです。
以下、公演プログラムから。
==================
以前、MI6の前身であるSISに興味を覚え
調べていて、ロシア革命時にニコライ2世
の従兄弟・ジョージ5世が皇族救出の為に
密使を送り込んだと言うエピソードを読
み、劇化を考えたことがある。その企画
は実現しなかったが、今回の話のバック
ボーンとした。
==================
ということです。


そして、今更、意味不明のロマノフ家の
戴冠式。(遺言で家長がデルフィーヌに
決まっているのなら、ただのセレモニー
にしか見えません)


で、その戴冠式にミシェルが招待される
はずもなく、代わりに招待されるのは、
何故か、ボンド。


一方で、ミシェルは、ル・シッフルが経
営するクラブ「メゾン・ダムール」に潜
む間に、ル・シッフルの思想に感化され
ていきます。


で、デルフィーヌは、ミシェルという恋
人がありながら、戴冠式を前にして、次
第にボンドに心惹かれていきます。


というのが、第1幕。


第1幕、というより第2幕の途中までは、
ミシェルが一応、デルフィーヌの恋人で
あるため、ボンドの恋人、つまりヒロイ
ンではない、という形になっています。


これが、デルフィーヌのヒロイン感を薄
めている原因ではないかと思われます。


その後は、ル・シッフルの古城から二人
でパラシュートで脱出したり、一生忘れ
られないようなキツーイ息が止まるほど
(でしたっけ)、長い
キスをしたりして、
ヒロイン感は出て来るのですが、結局は、
再会することを約束して、「Aieu」と言
って二人は別れていく。


何か、トップコンビ退団作品なのに、二
人の関係があっさりし過ぎに思えるので
すが……。


原作のヴェスパーの方がヒロイン感があ
るだけに、この展開は少し残念です。


やっぱり、「五月革命」のエピソードは、
不要だったのでは……?
そうすれば、ミシェルとデルフィーヌが
恋人という設定も必要なく、そのまま、
デルフィーヌが自分をル・シッフルの手
から守ってくれるボンドに恋をするとい
う形にスッと入れたと思うのですが……。

月組 風間柚乃さんが地味に思うのは私だけ?④

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


「和希そらさんの雪組での現在の立ち位
置について③」の続きになります。


朝美絢さん月組落下傘説の月組側の現状
について考察したいと思います。


まず、今や、どう見ても月組3番手の風
間柚乃さん。
月組公演『応天の門』の藤原基経役を見
ても、悪役ですが、堂々とした演技。
歌も結構上手いんですが、ショーになる
と何故か目立たない。


まあ、ダンスはそれほど得意ではないん
でしょうが、それにしても地味に思えて
しまう。


前トップの珠城りょうさんは、そんなに
高身長ではないのですが、体格がいいの
でダンスは見栄えがしました。


現トップの月城かなとさんは、細身の体
に顔が美貌で、やはり、見栄えがします。


で、いずれ月組トップであろうと思われ
る風間柚乃さんですが、身長が低いのと
顔がイマイチ地味(他の男役スター比で
す)なので、どうも、見栄えがしません。
ダンスもイマイチのように思います。


このまま、月城かなとさん、鳳月杏さん
が退団して、風間柚乃さんトップとする
と、その下は礼華はるさんと、彩海せら
さん。


今でも他の組と比べると月組は地味だと
思うのですが、さらに地味になりそうな
気がします。


風間柚乃さんのダンス力を上げることが
先決だとは思いますが、やはり、誰かを
月組に組替えさせて月組体制をショーの
方で補強する必要があるように思うので
すが、では、誰がとなると……。


⑤に続きます。


前回の記事です↓



真風さんによる、真風ファンのための『カジノ・ロワイヤル』(激辛感想ー要注意!!②)

今晩は、壽々(じゅじゅ)です。


前回の記事「ようやく観れました。宙組
公演『カジノ・ロワイヤル 』(激辛感想
ー要注意!!①)」の続きになります。


なお、繰り返しますが、決して真風涼帆
さんが悪い、と言っている訳ではなく、
全ての責任は演出の小池修一郎氏にあり
ます。


前回の①に記事で書き忘れたことを補足
します。


それは、今回の宙組公演『カジノ・ロワ
イヤル』の前に三つの公演を観劇してい
るということです。


その三つの公演とは、
①礼真琴さん主演星組公演『Le Rouge et
    le Noir~赤と黒~』
 ーフレンチロックミュージカルの傑作
  です。
②凪七瑠海さん主演星組公演 『バレンシ
 アの熱い花』『パッション・ダムール
 ・アゲイン!』
 ーお芝居・ショー共に「これぞ宝塚」
  という作品です。
③上白石萌音さん、井上芳雄さん主演ミ
 ュージカル『ジェーン・エア』
 ー実力派キャストが揃った名作ミュー
  ジカルです。


以上の三公演を観た後での『カジノ・ロ
ワイヤル』の感想ということになります。


で、今回は、真風さんが「ジェームズ・
ボンド」という役を演じるということに
ついてです。


これは、公演の演目の発表の時から分か
ってはいたことですが、宝塚の演目に
「ジェームズ・ボンド」は相応しくない、
ということです。
それを今回、実際に観劇して、改めて感
じました。


確かに、今の各組のトップを見ても、真
風涼帆さんが一番、「ジェームズ・ボン
ド」役には合っているとは思います。
細身で長身、ノーブルできりっとした顔
立ち。宝塚のダンディズムを極めたとも
いえる存在感。


ただ、いくら、真風涼帆さんが男らしい
男役だと言っても、中身は女性です。


女性の観客から見れば、いかに男らしい
真風さんであっても、男性である私から
見れば、女性以外の何物でもありません。


どう見ても、映画の中で一度は上半身裸
で筋肉を見せつけるようなマッチョな
「ジェームズ・ボンド」には見えません。
ただ、筋肉ムキムキの真風さんを誰が観
たいと思うでしょうか?


私は、映画の『007』シリーズのファン
で、ほとんどの作品は映画館で、古いも
のはDVDで観ています。


「ジェームズ・ボンド」は、男性ファン
にとって一種の「憧れの存在」と言って
いいでしょう。


どう考えても、少なくとも、『カジノ・
ロワイヤル』という作品は、男性の読者
向けに書かれた作品です。
それは、ボンドがル・シッフルから受け
る拷問の場面にも表れています。
ル・シッフルは、ボンドに対して、男性
にしか理解できない想像を絶するような
拷問を加えます。
決して、女性には理解できない拷問です。


ル・シッフルの古城の拷問部屋で、真風
さんが電気椅子に拘束された時には、拷
問が観られるのか、と期待したのですが、
驚くべき身体能力で、椅子に縛られた潤
花さんが真風さんを助けてしまいました。
天彩峰理さんのムチも残念ながら、拷問
用ではなかったようです。


拷問すると「すみれコード」にでも引っ
掛かるのでしょうか?
「ジェームズ・ボンド」は、「すみれコ
ード」抵触感満載の作品なんですけどね。


そして、ボンドの協力者として登場する
のは、ヴェスパー・リンドという名のと
びっきりの美女。
この設定は、この作品以降も続き、ボン
ド・ガールと呼ばれます。


このようなマッチョなプレイボーイと水
着美女といった「ジェームズ・ボンド」
もダニエル・クレイグ版からは、少しず
つ時代に合わせて変化しつつあります。


それでも、現時点で最後のジェームズ・
ボンド役を務めたダニエル・クレイグは、
次のように語っています。
==================
ダニエル・クレイグは、「ジェームズ・
ボンドと同等に優れた役」を女性や有色
人種の俳優達に用意するべきだと考えて
いるそうだ。10月1日より日本公開する
最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダ
イ』を最後にジェームズ・ボンド役を降
板するダニエルは、女性が後任を務める
可能性を否定した。
『ラジオ・タイムズ』誌のインタビュー
で、007役に女性がキャスティングされ
ることを支持するかどうか尋ねられたダ
ニエルは、「その答えはとてもシンプル
だ。ただ単に女性や有色人種の俳優には、
もっと良い役が用意されるべきだよ。も
しジェームズ・ボンドと同等に優れた女
性向けの役があれば、どうして女性がジ
ェームズ・ボンドを演じる必要があるだ
ろうか」と答えた。
以前より女性のボンドを望む声が上がっ
てはいるものの、プロデューサーのバー
バラ・ブロッコリはボンドを女性に変更
する予定はないとの意向を明らかにして
いる。また『007』シリーズでM役を演
じた唯一の女性であるジュディ・デンチ
も、ジェームズ・ボンド役に女性が選ば
れるべきではないという考えを語ってい
る。
==================
どうも、映画版の方では、女性が「ジェ
ームズ・ボンド」を演じることはなさそ
うです。


私も同じ意見です。
物事には、どんな状況になっても、時代
が変わったとしても、越えてはならない
一線があるのだろうと思います。
それが、私たち男性の「ジェームズ・ボ
ンド」ファンにとっては、ボンドを演じ
るのは、あくまでも男性である、という
ことです。


ただ、始末が悪いことに、宝塚の場合、
「男役」というものが存在することです。
「男役」が「ジェームズ・ボンド」を演
じているのだから、女性がボンドである
訳ではない、という理屈が成り立つと思
いますが、私たち男性から見れば、「男
役」であっても中身は女性です。
やはり、男性が演じるのとでは違いがあ
ります。
逆に、それが宝塚歌劇の魅力でもあるは
ずです。


ほかに真風さんが演じるのに相応しい役
がいくらでもあるのに、しかも、真風さ
んの退団作なのに、どうして、小池修一
郎氏は、ショーも付かない1本物の『カ
ジノ・ロワイヤル』を選んだのでしょう
か?


公演プログラムには、小池修一郎氏のこ
ういう話が載っています。
==================
純粋なボンドファンからは「トンデモ・
ボンド」「どこがカジノ・ロワイヤル?」
と異論が出ることは覚悟の上で、宝塚の
ファンタジーとしての物語を創っている
(以下省略)
==================
つまり、確信犯という訳です。


ただ、いくら、真風さんの「ジェームズ
・ボンド」が私が合わないと思っても、
話が面白ければ、まだ、ましだとは思っ
たのですが。この内容ではね。


この作品が再演されることもないでしょ
う。


さて、③に続くのだろうか?